fenolのブログ

情緒不安定 発達障害 病院に行かない選択

電話が鳴る

 

急な電話がこわい。

 

小さい頃から電話は苦手だった。

顔も見えない相手に

普段使ったこともないような、

堅苦しい敬語での対応は

想像しただけでげんなりする。

 

*****

 

 

高校受験の終わりで

初めて携帯を持ちました。

 

そこで友人カップルの別れ話に

巻き込まれたことにより、

わたしの携帯は1日50件も

着信を知らせるようになりました。

 

「彼女との仲を取り持ってくれ」

「彼女と別れたのはお前のせい」

「責任を取れ」

「責任を取って俺と付き合え」

 

電話は顔が見えない。

話が飛躍していっても

相手がどんな精神状態で

話しているのか察することができない。

 

その時から、電話が鳴るのがこわい。

 

*****

 

電話が苦手な理由は、

実はそれだけではありません。

 

恐らく軽い発達障害のあるわたしは、

"相槌のタイミング"を気にします。

 

酷い方は、必要以上に

相槌を打つ傾向があり、

それに気付くことも出来ません。

 

自分の無意識の相槌が

"相手が話しやすい"回数や

タイミングではないことを

理解できる程度だからこそ、

それを、とても気にしてしまいます。

 

すると、何が起きるかというと

発達障害には

"一度に複数に注意を払えない"という

性質もあるため

『相槌に集中するあまり

内容をすっかり聞きそびれてしまう』

ということがよくあるのです。

 

わたしはそれを理解しているので

間違っても電話番のお仕事などは

担わないように生きています。

 

*****

 

それでも電話は鳴り続ける。

 

"大事な連絡なら必ず

二度目がかかってくるよ"と

同じように電話が苦手なネットの友人に

教わってから、少し耐性がついた。

 

だから、一度目の着信の大半は切る。

 

恋人であっても、

慣れるまでは容赦なく切ってしまう。

別れれば、また振り出しに戻る。

 

今夜は二度、同じ番号から

着信があった。

 

 

 

 

皆は、電話が鳴る時

どんな気持ちになるのかな…。

 

Fenol.